アンセムブログ

音楽、ファッションを中心に好きなモノコトをつらつらと書いていきます

LIVEWIRE PRESENTS OYAMADA SOHEI LIVE 2020

『5限が終わるのを待ってた わけもわからないまま–––––』

一人現れ、少しアコースティックギターを慣らしたあと歌い始めた。

 

今回は配信ライブ。家でお酒とおつまみを用意して鑑賞していたのだけど、始まる前の待機時間から妙に緊張感があった。自分の家でさえこの心持ちになってしまっているのだから実際に生で見た100人のお客さんはもっと心がざわついていたと思う。

 

ただそんな緊張感も歌い出しの一言で全て吹き飛んでしまったようでアコースティックギターの音色と歌声に没入していった。

 

『今回はいろんな仲間たちを呼び込んで一緒に音楽をやっていこうと・・・』

と話があった通り今回のライブは一人での弾き語り、ピアノ伴奏つき、バンド演奏と構成が分かれており徐々にメンバーが増えていく形になっていた。

「投げKISSをあげるよ」が終わった後、ピアニストの宮崎真利子さんが紹介され、ピアノ伴奏から「PEACE」が始まった。

この曲の『姉さん会いたいよ いつでも思ってるよ』という歌詞のところで少し胸がぎゅっとなってしまう。

そして「サイン」。最後の歌詞がリフレインするところ、儚さを孕んだ優しい裏声が非常に心地よかった。

 


小山田壮平 - サイン -Acoustic Ver.- (Official Audio)

 

 

「青い空」が終わって一旦宮崎真利子さんが退場した。ここからバンド編成になり一曲目「Sunrise &Sunset」。

会場のお客さんは皆、感染症予防対策からか終始イスに座って鑑賞していたのだがきっとここは立ち上がって楽しみたかったに違いない。

そこからTHE TRAVELING LIFEからの新曲が続きandymoriからソロへの歴史をなぞるような曲順で進んでいった。

 


小山田壮平 - OH MY GOD (Official Music Video)

 

そして疾走感のあるドラムがなり「ベンガルトラウイスキー」から「彼女のジャズマスター」。ギターを掻き毟りぴょんぴょん飛ぶ仕草と叫ぶように歌う様がandymoriのときとダブって爽快な気分にさせてくれた。

 

そしてクライマックスに向かっていく。

「夕暮れのハイ」の『寝ぼけ眼の少年も年を重ねたけれど 忘れちゃいないよ 素敵な夢を見た だからこうして今日も走っているでしょう』という詞がすごく好きだ。

小さかった自分を思い出してあの頃の自分に今の僕はどう映るのだろうか。そんなことを考えながらいつも聴いている。

 

そして最後は「Kapachino」で一旦終わり、アンコールに入っていく。

小山田壮平が現れ「16」を歌い始める。今年2月に二子玉川でのライブを思い出していた。あの日は快晴で青空に昇っていくような声がすごく印象的だった。

そしてその時も弾き語っていた「空は藍色」のバンドVer.から「君の愛する歌」で締めくくられた。

 

全28曲。時間にして2時間ちょっとだろうか。

とにかくすごい密度の濃いライブで、途中から自分の咀嚼音ですら煩わしくなってしまい食べる手を止めた。それくらい圧倒的なライブだったと思う。

 

正直一曲ずつでも書いていきたいところだけど長くなりすぎてしまうので割愛するが、セットリストを見るだけでもスペシャルな内容だったことがわかる。

 

今回の配信ライブも良かったけれど、一刻も早くコロナが終息してより多くの人が同じ時間、同じ場所で小山田壮平の音楽を楽しむことができる日が来ることを願っている。

 

 

 

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