小山田壮平が好きだ。
小山田壮平が好きだ。
小山田壮平の歌声が好きだ。
小山田壮平の描く歌詞が好きだ。
小山田壮平の歌ってる時に空を眺めるような仕草が好きだ。
なぜこんなにも彼に惹かれてしまうのか。
もしかしたら彼の音楽にハマった瞬間があまりにも鮮烈でそして鮮明に記憶に残っているからなのかもしれない。
初めて彼の音楽を聴いたときは大学生3年生の時だったと思う。池袋のHMVで革命のMVが流れていた。
当時、友人たちの影響でFall out boyやstory of the year、breaking benjaminみたいな洋楽のエモ、スクリーモばかり聴いていたから、全く気にとめることもなく「JPOPではこんなバンドが今いるんだなぁ。」くらいの印象だった。
それからしばらく経った2018年の夏。
出張で福島県喜多方市に来ていた僕は次の案件に向かう為に車を走らせていた。
左右には田園風景、車は少なく夏らしい入道雲と突き抜けるような青空が広がっており、いつもはサブスクで好きなバンドをアルバムごとに聴いていたが、その時はなぜかサブスク内のプレイリストが流れていてAIが選んだ僕好みであろう音楽を勝手に押し付けるように車内に響かせていた。
好き勝手に流れる音楽をとばしたり、ワンコーラスだけ聴いて変えたりしているうちに
ベースとドラム、アコースティックギター、トランペットの音色が重なったイントロが始まり少年のような歌声が車中に響いた瞬間、田園風景もあの入道雲も空も全て過去にフラッシュバックした。
友達と自転車で競争してた公園までの道、母親に怒られて泣きながら手を引かれていたスーパーの中、おばあちゃんのお墓詣りに向かう畦道、もう忘れていたはずの過去の映像が一瞬で通り過ぎてなんだか泣けてきてしまった。
この先も素晴らしい音楽はたくさん出てくるし、聴いたら泣いてしまうような曲を耳にしていくと思う。
だけどあの時ほどの感動を味わう機会はもうない気がしてならない。
だからこそ一生忘れられないような体験をさせてくれた彼が好きなんだと思う。
小山田壮平が好きだ。